本当はマンダラ的なものを塗りたかったんだ。
マンダラセラピーで有名なユングによると、マンダラ的な図形が選ばれるときは、「自分自身がどういう状況におかれているのか判断できない状態にあるとき」、描かれやすいのだそうだ。色彩学校では、「さまざまな心が浮上してきて、整理したいときなどにマンダラ的なぬり絵が塗りたくなる」と習った。
で、マンダラぬり絵を探してみたのだが、みんな中心があって、そこから広がる感じのモチーフのものが多くて、
私はなんだか、中心を決めたくなかったんだ。中心に塗る色が思いつかない。
今の自分の色が、自身の状況が、よくわからないということか。
それで選んだのが、この間、受講生特典として貰った、オリジナルぬり絵から
「南国」
南国のイメージではなく、マンダラの変形って感じで塗ってみた。そして幸せの青い鳥もイメージ。
多用した色は「緑」
暖色でも寒色でもない「中性色」。心身のバランスをもたらしてくれる色。
よく言われるのが、「あなたの心身が休息を求めている時かもしれません・・・」
う~ん、、、ちょっと違うな。
「緑」はJISの安全色で、安全状態とか進行とかの意味。信号の進め、非常口のサインなどに使われる。
「自分を守ろうとする心理」「能動性と受容性の間の中庸の精神状態」
こっちかな。
「心身の強いエネルギー」が表す「赤」も使ったりしていて、よくわからないのだけど、やっぱり何かを「整えたい」のだろうな。身の回りの片づけ。今までの片を付ける・・・断捨離?
鳥のモチーフは、羽を広げたものは、「現状からの脱却」、「逃避の心理」が現れることが多いが、私の鳥は飛んでない。むしろ足を踏ん張っている感じがする。鳥なのに。
心理的には「変化したい欲求」があるものの、未だ羽を広げる時ではないと思っているようだ。
しかも中心ではなく、傍でまわりを俯瞰しているようだ。
去年の今頃のスケッチブックには、屋根の雨漏りの不安と猛暑の表現ばっか。心理的にもかなり雨漏りに囚われていたようだ(笑)。こちらは大枚をはたいて屋根修理を完了したので、今年は大丈夫そうだ。自室も充実させたので、こもって自分と向き合う時間が増えたのかもしれない。今年のぬり絵はガチで今の自分が投影されているものが多くなってきた。
ただ、自己分析ができたとして、こっから先はどうする?て、ところで、モヤモヤが残る。
私の強みって本当にいったい何だろう・・・
本当に、何もかもが中途半端で、勤続35年で得たものは「安全と安心」、「忍耐力」。とりあえず地に足のついた生活。でも、それだけでよかったのか。
仕事での資格も成し遂げた感のあるものもスキルも何も無い。
私のキャリアはこの職場でしか通用しない。
だから、風の時代になっても、安心、安全の地から飛び出せないでいる。未だ時は来ていない・・・私のタイミングではない。そんな気がして。
もう熟年を通り越して初老に足を突っ込んでいるというのに。
もしかして、「その時」は一生来ないかもという不安と戦いながら。
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