京都河原町へ 大人の遠足

雑記

家から京都 河原町までは電車で1時間30分くらい、近くはないが、遠くもない。

縁がないわけではない。

息子たちは京都で学生生活を送っている。

私の母方の祖父は京都の宮大工だった。母が学生の頃には亡くなっていたので、聞いた話。

なのに私は京都についてはうっす~い情報しか知らない。

昨日、難関京都検定1級をパスした友人に烏丸から八坂神社までのほんのちょっとの距離を1日かけて歩きながら、

色んなことを説明してもらった。

高校時代の部活仲間オバちゃん5人とオッサン2人のちょっとした大人の遠足

祇園祭って?

祇園祭りの光景は毎年映像で見ていた。

お稚児さんが繩を切って、始まる?山鉾が沢山出て、河原町の通りを練り歩く?

ものすごい混んでる夏の風物詩。京都のお祭り、くらいの、京都人に鼻で笑われる程度の認識。

祇園祭の目的は「八坂神社」のご祭神が神輿に乗って氏子地域を渡御することで、山鉾巡行は、その神輿が渡御する前に通りを露払いするために行われているとか。

メインじゃなくて「露払い」なんだって。

何が驚きって、「山鉾」って、あのお稚児さんが乗ってる乗り物の事だと思っていたが、「山」と「鉾」は全く別モノで、お稚児さんが乗ってたりするあのデカい方が「鉾」、生稚児さんが乗ってるのは「長刀鉾」というもので、てっぺんに長刀が立ってる。対して「山」はそれぞれの祭神を乗せてあって、てっぺんにはみんな松が立ってる。

「鉾」と「山」が前祭りと後祭りに巡行する。巡行順はくじ引き。「くじ取らず」の絶対王者もいくつかあって、最初の「長刀鉾」と最後の「大船鉾」などなど。

今年は17日に前祭 山鉾巡行(23基)で神幸祭・神輿渡御

24日が後祭 山鉾巡行(11基)で還幸祭・神輿渡御

31日に締めくくりに疫神社夏越祭で八坂神社で大きな茅の輪をくぐって無病息災を祈り、祇園祭りが終了する。

蘇民将来子孫也

この茅の輪くぐりについて

ここでも初耳学を教えてもらった。

八坂神社の祭神は「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」

この神様は大変荒ぶる神でとんでもなく強く、気性も荒かった!らしい・・・

この神様、仏教では牛頭天王と名乗って、強大な力をもって他を鎮めていたらしい。

ある時、ある村で宿を探していた牛頭天王とその一行。 それを村一番のお金持ちの巨旦将来(人名)は断ります。

怒り狂う牛頭天王。

でも、

一番貧しいながらも、蘇民将来はきちんと対応し、宿を貸し、歓待したそう。

暴れん坊の牛頭天王は蘇民将来と、茅の輪を腰につけさせていた娘、以外の宿を貸してくれなかったムカつく村人を全部抹殺してしまったそう(怖~)

その時、牛頭天王は蘇民将来に、

「茅萱の輪を作り、蘇民将来の孫と書いたお札を飾りなさい。そうすれば厄災を除くことができる。」

と言ったらしい。

なので、それ以来、

私は、お困りの神様に宿を貸した、あの蘇民将来の子孫なので、厄災を降りかからないようにしてください」ということで、祇園祭りの時、ちまきに「蘇民将来之子孫也」と書き、玄関に貼るのだそうだ。

そして、祇園祭の締めくくりにも大きな茅の輪をくぐって無病息災を祈るのだそうだ。

ここはもう、神様の大判振る舞いで日本国中「蘇民将来の子孫」ということで、コロナ禍からの復活を助けてくれないものか。

他にも烏丸あたりの普段スルーするような名所を色々と教えてもらい、一日終了。近くて遠い京都のことを少し知れた気がして、とても面白かった。

京都検定1級はだてじゃない。難関試験だと聞く。ご主人が京都に赴任している時に思い立って、50歳過ぎて勉強したんだって。趣味というにはあまりに秀逸。

「3級くらいならすぐとれるよ~」と友人。いやいや今の私にそんなメモリの余力はないです。今のキャリコンの勉強もままならない。理論家の名前が全く覚えられない!漢字が書けなくなってる!

神経質で真面目だけれど、根がグウタラな私。だから、タマに刺激をもらわなくちゃ。

昨日は色んな意味でありがとう!です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました