高校生だった次男が「ああ明日の授業、嫌やな」とか「今日は寒いから学校行きたないな」といったとき、私は必ず「みんな一緒や、嫌やで」とか「寒いのはアンタだけちゃう。それでもみんな学校行ってるやろ」と言った。
決まって次男は「みんななんてどうでもいい。オレが嫌やねん。みんなが頑張ってるからオレも頑張らなあかん理屈がわからん!」
それで、しばしば言い争いをしたのだけれど、ある意味息子も正しい。
私が言ったことは、まさに日本人的な同調圧力。というか、一人だけズルは許さないという圧力。みんな一緒に頑張らねばならない、みんな一緒に乗り越えなければならない。
息子がなんと主張しても「寒い日は学校に行かなくてもいい」なんて認めるわけにはいかない。「忍耐力も必要だ」と応戦していましたよ。だって、我儘といえば我儘。でも立派な自己主張でもある。まあ何だかんだ言って学校には行ってくれたけれど。
そういえば、イギリスの語学学校に短期留学していた時、「風が強い」との理由で休んだオマーン人がいた。「こんな息子に高額な学費を出して、なんて親は気の毒なんだ」と思ったけれど、聞くと、お父さんも風の強い日は仕事に行かないそうだ。
国民性ってすごい。日本人がいかに「みんな一緒に勤勉」かわかった。
でも、息子よ残念ながらここは日本だ。
そして、このコロナ禍で一層感じる「みんなでがんばりましょう!」感。
3度目の緊急事態宣言が出てしまった。報道を見ているだけで、気持ちが滅入るし鬱々する。もちろんコロナにはなりたくないし、医療現場に迷惑かけたくないので、頑張りますが、言いたい事はたくさんある。
飲食店への見回り隊ってなんだ?
自治体は超忙しいんだろう。そんなもんはコロナ警察と称するヤツらを雇えばいいんじゃないか。
予防接種の順番でなんで施設にいる高齢者が優先なのか。どうせなら介護士優先だろうし、未来を支える若者優先じゃないのか?
大事な学生生活を2年間も我慢する子どもたちをどうしてくれる?
どんな足かせがあってコロナ病床が増えないのか。
・・・なんて、思うけれど、政策を練る人はみんな頑張っているはずだ。私ら一般人が考えつくことを2周、3週してまだ足りないくらいアタマを使って考えているはずだ。誰しも、少しでもよくしたい、と頑張ってるはずだ。
批判するのは簡単だ。
ただ、もっと色んな考え方を報道してほしいとも思う。
偉い先生も色々いるから、違った意見があってもおかしくないのに、どうも偏っているように感じる。皆が自分のアタマで考えて、最善の方法をとればいいと思うし。
なので、もうテレビを見ないことにした。
何も考えず、安易な批判も同意もぜず、黙々と家の掃除をすることにした。2年続けてGWは掃除ウィークになるな。
同調圧力に超弱い一般人は、みんな一緒に頑張らねばならないのだ。
そんななか、今朝、ふるさと納税を通して購入したトイレットペーパーが届いた。
たまたま楽天サイトで見つけて、生活必需品だし、20ロールづつ分割して届けてくれるからと、障がい者福祉作業所で製造加工されたトイレットペーパーにした。
箱を開けると、手書きと思われる「ありがとうございます」の文字と色鉛筆で丁寧に塗った絵が入っていた。なんだかグッときた。雪深い新潟県十日町からの贈り物。
こちらこそありがとう。ささくれた心が少しフワッとしました。
コメント
何だかんだ言っても日本で生まれてよかった・・・と思う今日この頃。
国に言われなくても、外から帰ったら手洗いしてうがいをする。毎日歯を磨いて、お風呂に入る。。。こんな習慣は私たちには遺伝子レベルで刻み込まれているんじゃないかと思うんですよ。基本、真面目で従順すぎるところはあるけど、今回はプラスに働いてますよね。日本チャチャチャ!(ちょっと古い(-_-;))
あ~~~私も、コロナ政策では言いたいこといっぱいあります!
考え出すと、ストレスばかり増えていきます。
そんな時、政府が何の対策も取らないブラジルやインドの映像を思い出し、
やっぱり日本の方が100倍マシだ、、、と気持ちを落ち着かせています。
今年の連休も、何か名作の再放送をやってくれるといいのですが。
去年の「JIN」みたいに。
1年ってやっぱり早いですね。。。