オリンピックが近づいてきた。
コロナの不安はものすごくあるけど、人生をかけて練習してきた選手たちを想うと、
何とか出来ればいいな、、、というのが私の気持ち。
加えて、あの、日本開催が決定した時の、「Tokyo」という発表を聞いた時の、元フェンシング代表の太田雄貴さんの喜んだ顔とガッツポーズが忘れられない。
本当に、本当に誰よりもうれしそうだったから。
だから、なんでこんなことになっちゃったんだろう・・・と時世を恨む。
コロナさえなければ・・・と。
オリンピック代表を勝ち取った選手は日の丸を背負うことになるから、これは、もう相当なプレッシャーだろうな。
「自分のことを第一に考えて。自分が楽しんでやればいい」なんて心境にはなりにくいんだろうな。だって、本当に、応援してくれるすべての日本国民のため、だもの。
負けると、あーだこーだ言われて、負けた原因を、メンタル弱いだの、練習不足だの、勝手に分析されるし。
日本代表という、選ばれた超一流選手に、お前等らごとき外野が何を言う!といつも思うのだけれど、その覚悟もあっての日本代表なんだろうな。
スポーツの国際大会を見ると、いつも、その、一握り、いや一摘みの選ばれし選手の下にはどれだけの選手がいたのだろう・・・と思いを馳せる。
小さい頃から、親がつきっきりでサポートをする。大抵が親も有力選手だった人で、愛のある厳しい指導をしながら、二人三脚で日本代表に!
なんて、これは報われた人たちのサクセスストーリであって、報われなければ、虐待に近いんじゃないか、といつも思う。子どもの意志ならいいが、たいていは親の誘導で、遊びの時間も勉強の時間も奪われるんだから。
「この子のためだから」これが常套句。
教育虐待も同じ。
でも親は本当に「愛する子どものために心を鬼にしている」と思っているんだ。
今ならわかる。それ、本当は「自分のため」なんだって。
自分の人生を作りきれてないから、子どもを使って満たそうとする・・・
学歴コンプなんてまさにそう。
「私の見れなかった世界を見てきてほしい。私のために。そして私を満たしてほしい」なんだ。
もし、旦那一家を含む親族がすべて東大出だったとしたら、自分の子どもは、それこそ、命がけで東大に入れなきゃいけない。「自分のプライドのために」。
代々医者の家系に嫁いだら、何が何でも子どもは医者にしなきゃならない。
そのためには、幼児教育から始まって、いい幼稚園、いい小学校、中学、高校、大学は東大だか医学部に行けるよう、逆算して、教育していかねばならない。
親族と周りの目を気にする「自分のために」。
それとはちょっとレベルが違う、笑える話しをすると、
私は背が低くて150cmくらい。両親はじめ私の家系みんな背が低い。
対して主人は180cmを超える。主人家系は皆背が高くすらっとしている。
交際していたころから、2人で並んで歩くと、猿回しみたいだな、と感じていた。
で、子どもは二人とも男の子だったから、焦った。
もし、背が伸びなかったら、私の責任じゃん!チビ遺伝子。
なので、子どもには牛乳を飲ませまくった。科学的根拠もなかったが、昔から、背を伸ばすには牛乳!だったから。他にも煮干しとか、色々。
結果、息子たちは、今では牛乳が大嫌いになった。煮干し類も好んでは食べない。
反省しております。
2人の身長が170cmを超えたころには心の底からホッとした。解放された。
今は多様性の時代で、身長がどうこうってことは昔よりは無いけど、やっぱり
私とおんなじ小さいコンプレックスを持って欲しくはなかった。特に男の子だし。
でも一番には「ダンナに、姑に、なんて思われるか。」というのもあったんだよな。
まあ「自分のため」だったのかもな、と。
自分だけの価値観で「こうなること(自分の理想)が、子どもの幸せ。絶対に。」だから私は心を鬼にするの・・・となる。思いが強いほど、子どもへのアタリはきつくなる。結果、子どもが壊れるか、変な方向へいってしまうんじゃないのか。
・・・というような話を次男にしていたら、
「例えば、バネの上から板かなんかで圧をかけていって、ぱっと外した時にまっすぐ上に飛んだらいいけど、圧力の配分間違えたりすると、抑えを外した途端に変な方向に飛んで行くとか、押しつぶされて全く飛ばないとか、そんな感じ?」
そうそう、それ! 私が言いたかったこと。コイツ、鋭い・・・
で、アンタのバネは?
「圧のかけ方が中途半端やったから、多分、微妙に違う角度に飛んどるな。ぼよ~んって。」とのこと。
中途半端って・・・
一番アカンやつやん!
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