母の時は全く記憶がなく、気が付くと位牌にあった戒名。
母にピッタリの字を入れてもらってよかったな・・・と思っていた。
今回、父の時は「葬儀読経・戒名 御布施 料金一覧」なるものを手に入れた。
宗派によって、色々な違いがあるらしいが、「戒名とは仏さまの弟子として、仏門に入ったことを意味する名前で原則として住職から授かるもの」 とのこと
戒名については何となく、御位牌に書く名前のことなんだな。くらいの知識しかなかったので、今回、その字数や字の種類によって、圧倒的に金額が違うという事実に愕然となった。
浄土真宗以外の宗派で具体的に、戒名授与のみのお値段は、上記料金一覧記載によると
・○○○○信士(信女):20,000円~
・○○○○居士(大姉):60,000円~
・○○院○○日○○信士(信女):180,000円~
・○○院○○○○居士(院大姉):200,000円~
とのことで、ウチの母の戒名は信女で一番リーズナブルだった。もちろん父も同格で信士となる。
葬儀社の人に何が違うのか?と聞くと
「あの世での位です」と。
亡くなってまで、お金持ちとそうでない人のソサイエティ―は違うのか、と少し切なくなった。
ネットで調べると、生前に社会貢献したとか、立派な人だったということを後世の子孫に知らしめる目的もあって、立派な戒名をつけるのだという。
確かに先日亡くなった石原慎太郎氏の戒名は最高ランクだった。
さすがに最高ランクの戒名はないとしても、一番お安い戒名って・・・と少し複雑。
なんで、母の戒名がそうなったのかは、葬儀のドタバタの中で全く記憶がないが、もし、今決めるなら、せめて、もうワンランク上にしたんじゃないかな。
知らなきゃよかった。
そんなことより、供養の心。感謝の気持ちこそ最上の供養。どんな立派なお墓でも仏壇でも参る人がいなくては意味がないじゃないか・・・と思うものの、どこかひっかかるのも事実。
4ランク。士農工商だと考えると、確かに商人だったしな。まあいいか・・・
もうひとつよくわからなかったのが、六文銭。これは三途の川の渡し料として、棺桶にいれるしきたりになっているのは知っていた。真田幸村の家紋で有名な六文銭だ。
今は貨幣は入れられないから、とプリントした紙を入れていた。
子ども銀行じゃあるまいし、なんだそれ?と思った。そんなプリントされた六文銭になんの意味があるのか。
遺族側の感情とお寺の都合。さらに色んなお作法に振り回される宗教行事。
摩訶不思議なお布施の相場、しきたり。
この世のことなら経験値とか、調べたりとかで何となくわかるけれど、あの世のことはさっぱりわからない。はたして、それは故人のためになるのか?
本当のあの世事情ははグーグルに聞いても答えてくれない。
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