いろみみ

色彩心理のこと

 以前、色彩学校で講師をしていただいた方が、定期的にオンラインで作品をシェアする場「いろみみ」を主催されていて、昨日初参加してみました。

久々の塗り絵です ハート&カラーの「いろいろ・色々」というタイトルのもので、サブタイトルは「心のパワーを高める」

何故だか、普段塗らないものに挑戦し、しかも背景色にこだわり、試行錯誤の末決めた背景色です。

今回はまず背景に渾身の力を注いで塗り出した。

結構な集中力。くっきりはっきりさせたかったのに、滲んでしまったところは、同じ塗り絵を切って貼って塗り直すという、普段だったら絶対しない面倒な作業。特に数字はくっきりはっきり。

で、Zoom画面上で3人で作品をシェアして、自分が塗りながら感じたこと、他の2人がそれぞれ塗り絵を見て感じたこと、順番に話しながら、自分の無意識に近づいていく・・・

ちょっとした感想で気づかされる深層心理。

「今までと色のタッチが違う気がします」

―そうそう、前まではもっと淡い色ばっか塗ってたから。ぼんやりした感じが多かったかな。今回はくっきりはっきり塗ってみたかったんだ。内的エネルギーが高まってきたのかな。

「プラネタリウムの星座に見えます」

―なるほど、そう見えるか・・・ となると、この色々なモチーフは私のアタマのとっ散らかったものかも。

「色を塗ったモチーフと塗らないままのがあるけど、何か意味はありますか」

―う~ん・・・ なんか思い入れのあるものには色を使ったかな・・・

「じゃあ白い部分はあまり興味のないものですか」

―そうそう、いわば、どうでもいいもの。興味があるもの、なにか思い出があるものに色を塗ったかも。

「白は余白ですね。余白ができたんですか」

―そうだ、私は、もう、どうでもいいいと思っているものに時間を取られたくないと思ってるんだ。そこは切り捨ててもいいという選択ができるようになってきたんだ。今までは、どんなに時間がなくても、最後まで隙間なく色を塗っていたな。と気付く。余白を作れるようになってきたのかも。

「一方で数字部分はくっきりはっきりしてますよね。数字は概念でしょうか」

―そうかも。リアルな、どうでもいいことに時間を取られたくない。でも数字は概念だから、際立たせたのかもな。時間という数字に追われて、職場でも数字に縛られて生きてきて、窮屈だったけど、最近は、そうやって時間管理ができるのも一つのスキルのような気がして、まあいいか・・・と思えるようになってきたんだ。だから、さえた黄色に塗った数字に悲壮感はない。

この背景色、深い青は私の、自立したい。そのタイミングは近い。と冷静に分析している表れだろう、と漠然と感じていた。ただ、そのほかの気づきは今回のシェアのおかげだ。

「だからどうだ」と言われそうだが、とりあえず、今の私を知るうえで、大切な時間だった。「そしてどうする」というのをまたゆっくり考える。目的を持ちすぎるのもよくないし、今を生きる方がよほど大切だから。

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