小学校クライシス

ワーママ奮闘記(回想)

子どもが保育園児くらいまでは、たっぷり愛情を注いでくれる祖父母や先生がそばにいれば、それは必ずしも母親じゃなくてもいいんじゃないかと思う。本能的に産んでくれた人を求めることはあるかもしれないけれど、情緒的には、十分じゃないかと思っている。

それが、小学校に上がる頃になると、情緒的に絶対母親じゃないとダメなことが増えてくると感じる。極端な言い方をすると、この時期からが、母としての本当の真価が問われる。

子ども的に、ここからは母親代理の祖母ではダメで、絶対的に母親に出張ってきてほしい瞬間が沢山あるということ。参観日、懇談会、たくさんの行事、担任との接触。だから、ワーキングマザーにとって、小学校クライシスと言われ、小学校入学を期に仕事を辞める人も多いと聞く。

「やっと手が離れてきたのに、なんで~?」と世間は言うが、仕方ない選択ではないかと思う。保育園の延長保育も無くなって、小学校の延長クラスもせいぜい6時まで(20年前)だし。手が離れるどころか、ここからが試練なんだよ!

干渉しまくるのではなくて、母親が作ったお弁当、母親が洗ったシャツ、母親が書いた学校への手紙・・・。結果は同じものでも、「お母さんがやってくれたこと」が重要になってくるのだ。

小学校に入ったし、手がすいたから、仕事でも探そうか なんて絶対おススメしない。せめて、低学年の間は今までどおり手をかけてあげて!と言いたい。

仕事に時間を取られる親が、その隙間を縫って、自分にどれほど向き合ってくれるか、子どもはそれを本能的ではなく、きちんとアタマでも感じ取れるようになるから。

私の場合は、図らずも次男の育休中に長男の小学校入学を迎えて少しラッキーだった。わずかの間だけだったけど、しっかり小学校クライシスに向き合えた気がする。

そして2度目の育休復帰。一番の退職危機はこの頃だった。「子ども命」の父親が居なかったら、続けられなかったと思う。父親は母親代理としては全然アリ。今なら直さらでしょう。

そもそも代理じゃないよな。子どもにとっては同じ親。

なのに父親だけ「イクメン」と呼ばれる。母はなんと呼ぶんだ?と問いたい。「イクウーメン」か「イクママ」か?当たり前だと思われて言葉すらないだろう。

職場でも自分の「イクメン」アピールをする男性にはちょっとイラっとする。

それ以上に、そのアピールを聞いて「君は恐妻家だなあ」などと鼻で笑うジジイは、もう消えてくれ、はやく絶滅してくれと思う。

話しが逸れてしまったが、小学校入学はワーママの離職のタイミングに十分なりうるという話でした。

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