2022年の2月に父が亡くなって、今年のお正月は喪中となり・・・とこのくらいの知識しかなく、年賀状だけのお付き合いの人たちには、喪中はがきは出した。
喪中は神社で鳥居をくぐるのはNGで、参拝もダメらしい。
喪に服している期間はお祝事はダメらしいことは何となく知っていた。
でも、父はここ3年ほどはコロナ禍で施設や病院でたった一人、不自由な体を抱えての寂しいお正月だったに違いない。それが今年のお正月はあの世で久々ににぎやかに祝っているはずだ。
私もそんな父に対して、チクチクした気持ちを持たずに、心穏やかに迎えたお正月だった。
だから、喪に服している意識はあまりなく、正月飾りもしたし、初詣にも普通に行った。
そんな話をすると、帰省した弟から、「それはアカンで。「私が、」じゃなくて、神様が忌み嫌うらしいで。神道では穢れとなっている「死」を纏った人が参拝するのは、神様に対して遠慮するべき。」という。
「ウチは神道じゃないやん!」と言ったものの、最低限のマナーを犯してしまったのか、と気になって調べてみた。
喪中とは・・・人が亡くなった悲しみを乗り越え日常生活を取り戻す間の約1年(13か月)。1回忌が終わるまでかな。
年賀状を出さないとか、お祝い事は控える期間。でも、それ以外は普段と同じように生活してもOK。神社に参拝も可能。ご祈祷を受けるのも差し支えないらしい。
もう一つ、忌中という区切りもあって、こちらは厳格に神社の参拝は不可なのだそうだ。鳥居をくぐるのはもちろん、お札を返したり、おみくじを引くのもNGらしい。
忌中は亡くなって50日。仏教では四十九日。
この間はお祝い事や公の行事の参加は完全に慎むべき、というのが日本古来からの風習だそうだ。
地域によっても、故人との関係によっても違うらしいが、一般的には忌明け(四十九日の後)は神社の参拝は可能らしい。
忌中にどうしても参拝したいなら、お寺に行く。
受験生がいて、どうしても合格祈願が必要なら、神社の外でやってもらうとか、お守りはお友達に買ってもらうとか、色々と制限があるらしい。
私の場合は去年3月に忌明けを終えているから問題はなかった。喪中と忌中はごっちゃになっているが、厳密には全然違う。一つ賢くなった。
忌明けの四十九日とういうのは仏教徒にとっても神道にとっても本当に大切な日なんだなと思った。
でも、神様にとって、「死=穢れ」なんだ。そこは仏様の方が懐が深い気がする。
「魂が極楽浄土に還る」って方が私にはしっくりくる。
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