二月の勝者

ワーママ奮闘記(回想)

中学受験の合格に必要なのは、父親の経済力と母親の狂気!

これは秋から始まったドラマの塾講師の衝撃的な言葉。

全くその通り!!と激しく同意した受験経験者は多いだろう。

とくに経済力はかかせない。低学年から受験塾に入れて、数年間でどれほどのお金が消えたか(*´Д`)

当時の受験塾は月の授業料は引落で、夏季講習やらの特別講習の費用は別途振込みだったから、トータルでいくら掛かってるんだか、よくわからなくなる。

まさに金銭感覚を煙に巻くシステムだった。

この特別講習は本当に色々あって、まだ余裕のある3年生頃にはロボットプログラミングだの、速読コースだの、

親の「もしかしたら、有効かも!」と思わせる魅力的なものがいっぱい。値段設定も回数で決まってたりして、とにかくキリがない。

それでも、お受験教に入信した母親は、父親や祖父母の経済力を後ろ盾に、時には自らの経済力も発揮して、惜しみなく、お金を払う。すべては子どものため、と強烈に思い込みながら。

長男が小学校3年生で、まだ野生児だった頃、夜10時を過ぎると、ご近所の数軒のガレージのシャッターが開く音が響く。

塾のお迎えの時間らしい。

ご近所は見事に私立中学派だったらしく、この通りでは、近所の公立中学の制服は見かけなかった。

小学校から付属小学校のお宅もあった。

うちは息子2人とも中学受験組で、小学校から多額の塾代を支払い、私立の中高で、なのに、大学も私立で。

中高、公立で、大学で顔を合わせた小学校のクラスメートがいるなんて、ウチはなんてコスパが悪いんだ!!と愕然としたものです。はい・・・

なので、二月の勝者が、中学受験が、すべてではないのです。

それでも、6年間の中高一貫の環境には、色んな意味で得難いメリットがあるのも確かだと思う。内申点も気にしなくていい。中でも、人生で、一番色んなことを吸収できるであろう時期に、得た友人は貴重で、息子たちを見ていると、卒業して、進路は本当に色々だけれど、折に触れて、付き合い続けたい友人のようだ。

彼らの進路を見ていると、本当に自分のアタマで考えて決めていて、第一志望中学に落ちて来た子たちも、起動修正できた子は、6年かけて、自分の進む道を考えた感じがする。たとえ、6年で間に合わなくて、たっぷり浪人をしても、その後大学を辞めてしまっても、中学受験を経て、6年間で培った基礎学力は、その後の人生でものすごく大きな価値があると思うのだ。

この二月の勝者というドラマ、原作は漫画だそうだ。

なんだか、当時のことを思い出す感じ。

二月とういうのは、関東のパターンで、関西だと、ほとんど1月に決着する。

入試日は大体、大学のセンター試験と被る感じで、6学年違いのウチは中学受験と大学受験がダブルの年があった。母の急死も重なり、もう何もかもがパニックで迎えたその年、私のメンタルもズタボロで、それでも何とか乗り越えた。本当にあの時の自分を褒めてあげたい。

ユーミンの「12月の雨」が流れてきた

時はいつの日にも親切な友達 過ぎてゆくきのうを物語にかえる・・・

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